
ジュエリーは古くから特別な価値が認められ、何よりもジュエリーには感情が籠ります。心を込めて贈られたジュエリー、人生の節目を祝うジュエリー、代々受け継がれたジュエリーは、単に身につけるという機能を超えて、幸福な思い出をもたらします。
そのようなジュエリーも時代の変化と共にデザインが古びてきたと感じるモノもあります。そのような時、是非リフォームをお勧めしたいと思います。
私のこだわりは徹底したミニマム主義。デザインを重視しながらも、現状でまだ使える地金の金やプラチナ、主石や脇石のメレダイアモンドなど効率的に使ってリサイクルするという事です。
お客様のご要望を丁寧にお伺いしながらデザインを決めていく。デザインが決まった時点でお見積もりをお出しして、そこで初めてオーダーをお受けするという流れです。
私は唐津の器が好きで、ある窯元を訪れた時、作家さんがこう仰っていました。
陶芸家には2つのタイプがあって、高価な茶碗作りを専門とする陶芸家と家庭で毎日、普段のおかずを盛って使う食器を作る陶芸家がいらっしゃるという。。
私は金庫にしまっておくようなジュエリーよりも毎日、気軽に身につけたいと思って頂けるジュエリーを作りたいと願っています。
事例1
大叔母さまが遺して下さったリングをリニューアル
![]() 翡翠(Before) | ![]() | ![]() 翡翠(リフォーム後) |
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Before
After
このオパールの指輪は洋裁学校の校長をしていた大叔母さまの指にいつも優雅な色合いを添え、時折、慈しむように指輪を撫でていたそうです。精神的に大叔母さまを支えてきた指輪。。
そんな貴重な思い出と共に譲り受けたリングでしたが、いざ着けてみると、石が台座から転げ落ちたりとトラブルが多く、結局、身につけることはほとんどなかったそうです。そこで思い切ってリフォームする事にしたそうです。
費用:18万円/元々あった地金を使い、さらに数グラム買い足してメレダイアモンドも買い足しています。
事例2
ホワイトゴールドピアスから
ゴールドのステーションロングネックレスへ。
![]() メレダイヤモンド(Before) | ![]() メレダイヤモンド(リフォーム後) |
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Before
After
ご主人さまにGumpsで買って頂いたピアス、直径2.5ミリから3.5ミリのメレダイアモンドがグラデーション大きさ違いで10粒付いていました。時の経過と共に流行や嗜好が変化するのが自然なこと。最近身に付ける機会が少なくなりご主人さまにもちょっぴり申し訳ないなぁと思って数年経過だったそうです。以前からティファニーのステーションネックレスが素敵だと思っていたけれど、あまりに高額、、。そこでリホォームすることに!
小粒なメレダイアモンドの周りをグルッと18金を巻く加工をすることでボリュームアップ。わずかに大きさの異なるダイアモンドをどこに配置するか?ネックレスの長さを何センチにするか?などお客様と綿密に相談して決めていきました。
費用:14万円/ネックレチェーンと地金を買い足し、工賃含む
費用:30万円/プラチナとメレダイアモンドを買い足し、工賃含む
費用:83万円/脇石3.8キャラとプラチナを買い足し、工賃含む
事例5
2つのジュエリーを組みあせて、現代的なリングとペンダントにリフォーム
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![]() PA283008_f |
Before
After
【写真Before左】小さなダイアモンド0.3キャラは当時まだ20代だったご主人さまからのエンゲージメントのダイアモンド、和光でお求めになったそうです。大きなダイアモンドは2キャラありますが、お里のお母様が買ってくれたものだそうです。この二つのダイアモンドが縦に並んで一つのペンダントヘッドでしたが、リフォームすることを決心したそうです。時間をかけて何にしたら一番使うか?を一緒に考えました。
【写真After左】0.3キャラのダイアモンドは一回り大きく見える細工のソリティアネックレスにしました。ダイアモンドの周りを1ミリほどの空間を作ってその周りをプラチナでサテン仕上げ、全て職人の手で施しました。大量生産では出ることのないズッシリとしたプラチナの重量感が高級感を醸し出します
【写真After右】2キャラダイアモンドは真ん中にルビーのついたお花ブローチの地金とメレダイアモンドを全部使ってリングへリフォームすることにしました。シャネルのカメリアブローチのイメージをリングに再現しました。
【写真1】拘ったのはまるで本物のお花を指に身につけてるかのような立体感!それと真正面からだけではなく、サイドからもメレダイアモンドが見えるように熟練技師が一つ一つ丁寧にメレダイアモンドを留めていきました。その数、171ピースにもなりましたお客様も職人も私もみんなイメージ通りのものができて幸せを共有しました!