Birth Stone

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Warm Lights
Warm Lights
Coffee Beans
Coffee Beans
Glowing Curtain
Glowing Curtain
1月:ガーネット
1月:ガーネット

名前は、「種の多い」を意味するラテン語に由来しています。 いくつもの結晶がザクロの実のように集まっていることから、ザクロ石とも呼びます。 ガーネットと聞いて、私が最初に思い浮かべるのは、年代物のボルドーの極上の赤ワイン。 ボトルに詰めた直後は濃いル ビー色で、ラズベリーやスミレの香りだったワインも、30年、40年の熟成を経てガーネット色になり、チョコレートや紅 茶の香りが漂います。 宝石の世界では、ルビーの方がガーネットより高価だし知名度も高いのに、ワインの世界では逆なのが微笑ましいですね。 ガーネットは、「勇気と勝利の宝石」。ガーネットを身にまとい、年代物のボルドーを飲めば、連戦連勝では?

2月:アメシスト
2月:アメシスト

別名、紫水晶。ギリシャ語の「酔わない」が語源で、古代ギリシャでは酒に酔わないお守りでした。 とても歴史の古い宝 石で、旧約聖書にも登場します。 色は、濃いパープルから淡いラベンダー、ピンクまで幅広く、品質が高いのに価格が リーズナブルなのが嬉しいですね。 日本でも平安時代の昔から、紫は高貴な色とされてきました。古代ローマでは、紫色の宝石の中で最も高貴な宝石はイン ド産のアメシストと言われたそうです。 アメシストの宝石言葉は、「高貴」と「心の平和」。 夜会の席でシャンパーニュをタップリ飲んでも凛とした気品に溢れる貴婦人のようですね。

3月:アクアマリン(または、珊瑚、ブラッドストーン)
3月:アクアマリン(または、珊瑚、ブラッドストーン)

語源は、ラテン語で「水」を表すアクアと、「海」を表すマリンから来ています。 海の水に浸けると、そのまま溶けてしまいそうな色をしているので、昔の船乗りはお守りにしたとか。 また、旅の安全を約束する宝石といわれ、また、激情を和らげて沈着冷静になる効果もあるそうです。 色味が涼を呼ぶ淡い青色(日本古来の色名なら、「甕覗きの青」でしょう)なので、春から夏にかけて身につけることが多い宝石です。 ロマンチックな名前なので、小説、映画、音楽のタイトルや、お店の名前に使われたりします。 海を身近に感じたいときに是非、お召ください。

4月:ダイアモンド
4月:ダイアモンド

ギリシャ語のアダマス、「征服されざる」が語源とか。 自然界で最も硬い鉱物であることからこう言われています。 ダイアモンド王の異名を持つハリー・ウィンストンは、「偉大なるダイアモンドは生きており、人に語りかける」と言ったそうです。 鉱物学的にはただの炭素の塊で、鉛筆と同じ。なのに、これほど人を魅了してやまないのは眩しいほどに輝く反射と、照りの美しさでしょうか。 最近、黄色や茶色のカラー・ダイアモンドが人気を集めていますが、青、赤、ピンクの珍しいファンシー・カラーを除いて、価値が高いのは無色です。 「無色が高価値の宝石」はダイアモンドだけ。王者の証拠でしょうか?

5月:エメラルド
5月:エメラルド

宝石のカットには、ラウンド・ブリリアント、プリンセス、マーキーズ、ペアーシェイプ、エメラルドなど色々あります。 ダイアモンドの定番的なカットであるラウンド・ブリリアント・カットは、光の反射を最も効率よく作り出すカット。 それに対し、エメラルド・カットは、色を楽しむためのカットなのです。 エメラルドの美しいグリーンには、心を穏やかにする神秘の力が宿っています。かの大女優、エリザベス・テイラーが大きなエメラルドのネックレスしていたのが忘れられません。 彼女ほど、エメラルドの似合う女性はいないのではないでしょうか。 エメラルドは、派手で存在感がありますが、脆いので取り扱いには注意が必要です。まさしく、エリザベス・テイラーのようですね。

6月:真珠(または、ムーンストーン、アレクサンドライト)
6月:真珠(または、ムーンストーン、アレクサンドライト)

日本が誇るアコヤ真珠は、世界のどの真珠よりも美しいと私は思っています。 「月の涙」が海に落ちたような真珠。実は、貝の中に人工的な核を入れて作るので、「貝の涙」なのです。 真珠ほど、女性を美しく見せる宝石はないでしょう。 真珠のネックレスやイヤリングを身に着けた瞬間、顔が明るく輝き、白く浮き立ちます。 オードリー・ヘップバーン、グレース・ケリー、ジュクリーヌ・ケネディなど、高貴でスタイリッシュなセレブが、好んで真珠を身につけるのは、このためでしょうか? 私が客室乗務員だった頃、アリタリア航空のキャビン・クルーが、スタイリッシュなアルマーニの制服に身を包み、胸元に個性的なクラスプのついたアコヤ真珠を着けて空港を歩く姿の美しいこと。 脈拍数が2倍になるほど衝撃的でした。

7月:ルビー
7月:ルビー

ラテン語で赤を意味する「ルベウス」が語源といわれています。 最高級のルビーの色は、「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」という鮮やかな赤で、熱い情熱を感じます。 ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアが主演したロマンス映画、『プリティ・ウーマン』を見た時、ジュリア・ロバーツがオペラ鑑賞に行く時の装いが、深紅のドレスに、ルビーのチョーカーとイヤリングのセットで、ものすごく印象的でした。 とても高貴で豪奢な雰囲気があって、そのままレッドカーペットを歩けそう……。それ以降、いつか、ルビーが似合う華やか女性になれたらいいなぁと思い続けてもう何年も経ちます。 ルビーの宝石言葉は、「情熱と純愛」。『プリティ・ウーマン』でジュリア・ロバーが演じたビビアン・ワードそのものですね。

8月:ペリドット(または、サードオニックス)
8月:ペリドット(または、サードオニックス)

オリーブの実のような黄色と褐色を混ぜた鮮やかなグリーンの宝石がペリドットです。 ダイアモンドやルビーに比べると、なじみの薄い石ですが、中世のヨーロッパでは、この宝石を身につけると雄弁になるとか、知恵が湧いて出ると言われていました。 同じグリーン系の石、エメラルドの比べると購入しやすい石なので是非、季節に合わせて、この宝石の涼しい緑色を楽しんでいただけたらと思います。 宝石言葉は、「内面の美しさ」と「夫婦愛」。お互いの内なる魅力に惹かれたカップルが身に着けると、永遠の愛を貫けそうですね。 ペリドットのことを書く時は、石のパワーのせいか、私も少し雄弁になってしまいます。

9月:サファイア
9月:サファイア

ギリシャ語で青色を意味する「サフィルス」が語源。 サンスクリット語では、なんと、「悪魔の貴重品」の意味だとか。 でも、インドの仏教徒の間では、宝石の中の宝石としてとても貴重な石とされていました。 鉱物学的にはルビーと同じコランダムで、青いコランダムをサファイアと呼びます。 サファイアは王位の象徴で、ローマ法王をはじめ、英国王室も「ファミリー・ストーン」として脈々と受け継いでいるそうです。 故ダイアナ妃、現在はキャサリン妃が公式の場で必ず身につけているのが、オーバル・シェイプの大きなサファイアの周りをダイアモンドで一巻きしたリングとのこと。 古典的なのにモダンな雰囲気をたたえているところが素晴らしい。

10月:オパール(または、トリマリン)
10月:オパール(または、トリマリン)

名前は、貴石を意味するラテン語、「オパルス」に由来するそうです。 古代ローマ人はオパールを愛と希望の宝石と考えていました。 退廃的で妖しさたっぷりの詩人、ロベール・ド・モンテスキューは、「オパールは、言うに言われぬ感情を秘めた石」と書きました。 ド・モンテスキューの友人でありアール・ヌーヴォーの天才ガラス工芸家、ルネ・ラリックも、オパールの魔力的な魅力に魅せられたそうで、ド・モンテスキューはラリックを「オパールに恋した宝飾家」と呼びました。 日本で人気が高く、特に、虹の七色を散りばめた通称、「虹色石」は、100号もあるスーラの点描画を1cmに縮めたように華麗で気品にあふれています。 オパールは水分を含むため傷つきやすく、リフォームの時は細心の注意が必要です。

11月:トパーズ(または、シトリン)
11月:トパーズ(または、シトリン)

和名は「黄玉」。 トパーズといえば青色をイメージしますが、虹のように、赤、黄、青、紫、ピンク、白など、さまざまな色があります。 光を当てると色が変わる性質があり、ブルー・トパーズのほとんどは、白色の石に放射線を当てて変色させたものです。 とてもデリケートな石で、熱や光で色が褪せたり、衝撃でヒビが入りますので、生まれたての仔猫のように、優しく扱ってください。 トパーズの宝石言葉は、「友情」と「純白」。どちらもデリケートでヒビが入りやすいところが似ています。 トパーズと聞いて、アルフレッド・ヒッチコックの同名のミステリー映画を思い出す人も多いでしょう。 人の信頼関係が鍵となり、状況が刻一刻と変化するこの映画。まさしく、トパーズですね。

12月:トルコ石(または、タンザナイト)
12月:トルコ石(または、タンザナイト)

トルコで産出した石ではなく、トルコを経由してヨーロッパへ渡ったことから、この名前になったそうです。 幸運と繁栄をもたらす石として尊重されてきました。 イランやシナイ半島の他、アメリカのアリゾナ州でも多く産出しています。 アメリカン・インディアンには、「トルコ石は、空と海から青色を盗んだ」との言い伝えがあり、神秘と力の象徴として儀式やお守りの宝飾品を作りました。これが、インディアン・ジュエリーです。 個人的に、トルコ石は若い女性がカジュアルな装いの時に着けるものと思っていましたが、美しいカボション・カットの鮮やかなターキッシュ・ブルーに魅せられてから、真珠と同様、私にはなくてはならない宝石となりました。

美しい花に言葉を合わせたように、何世紀も前から、宝石を12の月に結びつけてきました。

宝石の色やイメージを12の季節にあてはめる誕生石の起源は、旧約聖書だそうです。

18世紀のヨーロッパでは、「誕生石を身に着けると、宝石が護ってくれる」と一般庶民に大流行しました。

 

誕生石には、地域、時代、団体によって様々な組み合わせがあります。最も有名なのは、「ジュエラーズ・オブ・アメリカ」と「アメリカン・ジェム ソサイエティ」が採用している次のものでしょう。

12の宝石の12の物語を紹介します。